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Mardi 1 juillet 2008

下の文を読んで問題に答えなさい。

 

高速はこだて号

 

起点    札幌

終点    函館

経由地            八雲・森

所要時間        札幌―函館    往路    5時間5分    復路    5時間10分

運賃                片道    函館    (一般)        4680円    函館    (学割)        4170円

                        往復    函館    「一般」        8340円    函館    (学割)        7520円

                        回数券(4枚)       15460円           (1枚当たり3865円)

発車時刻        札幌発 8    10    13 15 17:15   23:55

                        函館発 7:45   9:15 13:15 15 18       23:25

 

インターネット予約のお客様へ:ご乗車までのご案内

 

1)乗車日の1か月前から始発地発車の60分前まで受付いたします。

2)確認メールで予約番号をお知らせします。

予約時には座席番号はお知らせしません。

予約番号は発車時に必要ですので、忘れないようにしてください。 

3)窓口で乗車券を購入してください

乗車券は、なるべく乗車日の4日前までにお買い求めください。

学生割引で購入させる方は、窓口で学生証を提示していただきます。 

4)予約の変更・取り消し

乗車券発券前の取り消しはインターネットで行ってください

乗車券の発券後の払い戻し及び変更は、購入した窓口で行ってください。

電話での変更。取り消しはできません 

5)その他

座席の指定(選択)はできません。

予約された乗車地を過ぎても乗車されない場合、席を他の方に譲ることがあります。


質問
 

1)七月五日に函館に行きたい時、六月四日に予約できますか?

2)インターネットで予約すると、指定できますか?

3)インターネットで予約してキャンセルをする場合、キャンセル料はかかりますか?

4)インターネットで予約してから、窓口で時間を変えることはできますか?

5)函館にちょっと遊びに行きたい場合、お金をいくら持って、何時のバスでいきますか

 

(北海道中央バス「発車オーライネット」

 


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Mardi 17 juin 2008

最近、銀行では“銀行が電話で暗証番語を聞くことはありません”というポスターがはってある。これは、“オレオレ詐欺”という事件が相次いだためである。

“詐欺”とは、嘘をついてお金をだまして取ることである。“オレオレ詐欺”とは、子供がいる老人の家に、その老人の子どものふりをして電話をかけ、“交通事故にあった”“仕事が失敗した”などと嘘をついて、自分の口座にお金を振り込ませることをいう。子供を心配するため振り込んでしまう老人が多く、被害が広がった。

“オレオレ詐欺”という名前は、電話で名前を言わず、“おれ、おれ”ということからついた。また、“オレオレ詐欺”だけでなく、後ろから暗証番号を見て、後ろからキャッシュカードを盗むという事件も多いため、最近のATMには鏡がつけられるようになった。犯罪の被害を受けないために、きをつけなければならないことが、ふえているのである


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Dimanche 1 juin 2008

日本は地震の多い地域である。日本の首都である東京付近でも、過去400年の間にマグニチュード8クラスの地震が2回(1703年と1923年)、マグニチュード7の地震2回(1855年と1894年)起こっている。そして、2007年から2036年までの間に、70%の確率でマグニチュード7程度の地震が起こると予測されている。2005年の報告によると、被害が最も大きい場合、死者1万3000人、負傷者17万人、帰宅困難者650万人、全壊の建物85万棟、避難者700万人、経済への被害112兆円という大きな被害が出るとされている。しかし、別の予想では、被害はもっと大きく、死者は数十万人になるとも言われている。

東京で大地震が発生した場合、予測されている被害として、以下のようなことが挙げられる。ライフラインについては、東京都の33.3%が断水する。断水は4日で大きく復旧するが、完全復旧には30日かかる。東京都の12.9%が停電し、復旧には6日を要する。ただし、港が使えなくなってタンカーが入れなくなる、発電所に問題が生じる、などの場合には、被害がよりおおきくなる可能もある。ガスについては、東京都の19.0%のガスが止まり、完全復旧には約2か月かかるとされる。

高速道路については、補強工事が進んでいることから大きな被害は予測されていないが、電車については30カ所で運行に影響するようなお大きな被害が出ることが予測されている。羽田空港の建物は地震に耐えられるようになっているが、滑走路が一部使用不可能になる可能もある。

地震で被害が大きいのは、火災である。1923年の関東大震災や1995年の阪神大震災でも、火災により多くの死者が出た。これは、同時に多数の火災が発生すること、乗り捨てられた車や崩れた建物によって細い道に消防車が入れず消火できないことなどによる。

地震に対しては、避難場所を確認する、非常用の食料や水を用意しておくなど準備をしておくが必要である。


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Mardi 24 juillet 2007

近所の商店街に、昔なつかしい雰囲気の食料品店がある。下はたたきになって、木枠のついたガラスケースに、そばやうどん玉が並べてある。奥のほうには海苔、かつおぶしの乾物が並んでいる。ある日、店の前を通ったら白い割烹着を着たばあさんが、客の相手をしていた。私はどういうわけだが、年寄りが働いている店に弱い。そういう店を見かけると、用もないのにふらふらと入っていってしまい、何か買うものを無理やり見つけて、買ってしまうのである。そのばあさんは、多少、腰は曲がっていたが、しゃきしゃきと働き、「えーと、あとは、うどん玉みっつと、かつおぶしだったね」といいながら、手早く包装紙で商品をくるみ、「はい、五百七十円」といってお金をもらっていた。

私が入っていくと、ばあさんは、きっぱりとした口調で、「いらっしゃい」といい放った。日持ちのする乾物を何種類か買うと彼女は、「はい、五百七十円」といった。たしか私の頭のなかで計算すると、九百二十円になるはずだったのだが、彼女は堂々と「五百七十円」と宣言するのだ。「あのー、それじゃ安いような気がするんですけど」「これとこれで三百円、これが二百十円、これとこれで三百七十円でしょ。ほーら、全部で五百七十円だ」ばあさんは、どうだといわんばかりに胸を張った。「あのー計算が違うんじゃないでしょうか」 「えっ、そう。でも五百七十円だよ」ばさんは自信満々である。 そのとおり払えば、私はすごく得をしてしまうが、こんなことで得をしたってしようがないのだ。

世の中はうまくできていて、物を買っておつりを貰ったときに、金額が多いときがある。しかしその半面、自動販売機の調子が悪くて十円、二十円を取られてしまうこともある。ちゃんとプライスマイナス、ゼロになるようになっているのだ。ましてやこの場合、相手はばあさんである。ばあさんをだますと祟られそうで、私は首をかしげるばあさんに、九百二十円を渡し、急いで帰ってきた。そして何か月かの間はその店にはいかないようにしていたのだが、ついこの間、店頭の、「自家製、煮豆あります」

という貼り紙を見て、またふらふらと店内に入ってしまった。アルミのお鍋には本当に美味しそうに煮あがった黒豆があり、ばあさんに二百グラムくださいと頼んだ。 「うちのは、美味しいからねえ」ばあさんはそういいながらビニール袋に黒豆を詰めて渡してくれた。「百グラム、二百五十円だから、二百グラムで五百七十円ね」 またまた私はばあさんの前でかたまってしまった。どうもばあさんの頭のなかには、「値段は五百七十円」がインプットされてしまって、客が何を買っても、五百七十円としかいわないようなのだ。

「あのー、百グラムが二百五十円だったら、五百円じゃないでしょうか」とおそるおそるたずねても、ばあさんは割烹着の胸を張って、「二百五十円の倍だから、五百十七円!」と堂々といい放ち、早く金を払えといわんばかりなのである。私は仕方なく五百七十円を払った。「はい、ありがとう」ばあさんはけろりとしていた。今度はゆっくりと店を出たが、ばあさんは追いかけて来なかった。それだけでなく、背後からは、阿多から来た客に向かって、「二百円と百円で五百七十円」ときっぱりといいきる、ばあさんの声が聞こえてきたのだった。 


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Vendredi 15 juin 2007

たまに病院にいったりすると、待合室でお年寄りと一緒になる。不慣れな私がまごまごしていると、「保険証はその箱に入れて。看護婦さんが読んでくれますから」と親切に教えてくれたリする。なんだかてきぱきしていて、病院の整理係みたいなのだ。そして彼女の知り合いが姿を見せると、顔がぱっと輝き「いつもこの時間に来るのに、今日はいないから、どうしたのかと思うってたのよ」などと話しかける。そしてその後は、延々と年金の話だの、遺産相続でもめている近所の奥さんの話だの、老人ホームの話だのが続く。特別、悪いところもなさそうなのだが、帰り際に看護婦さんに、「では、また明日」といっているのをみると、毎日、通っているらしい。そんなお年寄りを、「あの人たちは病院にいくのが楽しみなんだよ」といった人もいたが、なるべくなら病院にいきたくない私は、そんなことってあるのかと不思議に思うっていた。本当に元気ならともかく、楽しみで病院にいくなんて、信じられないと思うっていたのである。

ところがうちの母も六十歳を過ぎて、あっちこっち具合が悪いと、病院に通うことが多くなった。どんなものでも六十年も使っていれば、ガタがくるのは当然なのだが、やはり身内が病院にいくというのは心配なものである。あるとき、かかりつけの病院で健康診断を受けた母は、標準よりもやや白血球が少なめだという結果が出て、がっくりしていた。「どおりで顔にぶつぶつができると思った。私の肌はつるつるだったのに」と、いつになくしゅんとしているのだ。信頼している病院の先生は問題はないといったのだからといっても、なにかにつけて、「私は白血球が少ないから」と弱気になっていたのである。その弱気がたたったのか彼女はついこの間、インフルエンザにかかった。電話がかかってきて、「おねえちゃん、私、白血球が少ないから、だからこんなふうになっちゃったんだわ」などという。「元気な人だって、疲れがたまっているときはインフルエンザにかかるわよ」といっても、「でも白血球。。。」としつこくしつこくいう。インフルエンザをこじらせるとよくないし、私は、「今日は寝て、明日でもあさってでも、具合がよくなったら病院にいきなさい」といった。すると母は、「あそこはうちから遠いから、体が元気なときじゃないといけない」などと間抜けなことをいいだしたのである。私は受話器を手にしたまま、あっけにとられていた。ともかく近所の病院でいいからいくようにといって、電話を切ったのだが、うなりながらねこんでいるんじゃないかと心配で、二日後に電話をしてみた。すると、「はい、はーい」と異様に元気な声がする。「どう、大丈夫?」「ああ、おねちゃん。丸一日、ずーっと寝てたらね、すっきりしちゃったの。顔のぶつぶつも全部なくなったし。それでいつもの病院にもいってきたんだけどね。やっぱり心配はいらないって。もうぜーん、ぜん、平気。だからもう私のことは心配しないで」

彼女はますますパワーアップしていた。周囲の人間は病院に通っていると開くと心配するけれど、これからは年寄りが通院しているのは、元気な証拠だと思うわなければいけないと、このとき初めて悟ったのだった。 


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Lundi 4 juin 2007

風邪が猛威をふるっているらしい。昨年の十八倍も患者さんがいるそうである。私はここ何年か、年末から年始にかけて、風邪でダウンするのが恒例だったのが、今年は違う。みんながげほげほやっているにもかかわらず、いまだに風邪をひかない。ふだんは外からかえったら、必ず手を洗い、粗塩でうがいをする。ちょっとおかしいなというときもあったが、みかんや、緑黄色野菜と豚肉の野菜炒めを食べ、早めに寝る。そうしているうちに、けろっと治ってしまうのである。髪の毛をショートカットにしたとき、美容師さんに、「短くすると、風邪をひくから注意してくださいね」といわれた。その直後、ある本でファッションモデル嬢が、「整体の先生から首筋は冷やさないほうがいいといわれているので、家にいるときいつもハイネックの服を着ているか、首にはスカーフを巻いている」と話していた。髪を短くして首筋がむきだしになった私は、それを真似して、家にいるときは夏場でも首に木綿のスカーフを巻き、冬場はなるべくハイネックの服を着て、寝るときもシルクのスカーフを首に巻いている。そのせいかどうかわからないが、おかげさまで風邪が猛威をふるっているなか、何事もなく過ごしているのである。私は外に出ようと思わなければ、外に出なくてもいい仕事をしている。寝ようと思ったらいくらでも寝られる。しかしサラリーマン、OLはそうはいかない、多少の熱はおして、出勤する人がほとんどだろう。だいたい会社を休む発熱ラインは、三十八度五分だそうで、私は熱が三十八度もあるのに、出勤するのかとびっくりした。そんな無理をしていたら、治る風邪も長引くのは当然である。早め、早めに睡眠をとっておけば、こじらせなくても済むのに、無理をしてでも出勤しなければならないなんて、本当に大変だと思う。


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Vendredi 1 juin 2007

最近、新聞や雑誌、広告などに横文字がはんらんしています。時代の流れなのでしょうか、あまりいいことは思えません。安易に使われるせいか、間違えている場合もすいぶんあります。この間なんか、大新聞に出ていた本の広告に英単語が使われていましたが、メッセージがマッサージになっていました。大変な違いです。そればかりではありません。カナ書き外国語がやたら多く、とまどうばかりです。主人はアメリカ人で、日本語が読めますが、カナ書き英語は意味不明だといって顔をしかめています。日本語はすばらしいのに、なぜ、わざわざ外国語を使わなくてはならないのでしょう。秦野市、主婦


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Jeudi 31 mai 2007

客の入りがいつもより多いと厨房からはモクモクと煙が漏れ出して店内にたちこめる。煙草の煙どころではない。パニックになったマスターが気づかずに何かを焦がしているのだ。たまにはカレーが妙に美味しい。そんな時に「今日のカレーは、美味しいねー」とマスターに声をかけると、「そうでしょ。でも、どうしてだかわかないんだよねー」と答えが返ってくる。

運良く、昼休み時間内に食べ終えることができると食後にココアを頼む。たいていは美味しいのだが、二人分や三人分を同時に注文されるともうだめだ。マスターは粉やミルクの分量がわからなくなってしまうのだ。だから妙に薄いココアが出てきたりする。

ファーストフードやファミリーレストランが、いつも同じ味を提供できることをモットーとしているならば、この店は正反対である。しかも意識的にそうしてるわけではないところが魅力的だ。

この店では同じ料理を頼んでも、日によって全く違うものが味わえるのである。美味しいかどうかを別にして味だけを考えば、メニューに載っている料理の何十倍ものバリエーションを味わうことができるのである。

我々が知らずに身につけている「馴染みの店で注文した料理は、想像したとおりの味ででてくる」という常識は、この店では簡単に覆される。先の読めない昼食。まるでおみくじをひくような食事ができるのだ。

この店は今が旬だ。素人タレントがTV慣れしてつまらなくなってしまうように、マスターが料理上手になってしまっては寂しい。

マスターには、いつまでもへたくそなままでいてほうしいのである。


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Mercredi 30 mai 2007

最近、僕には昼食をとるのにお気に入りのレストランがある。そこは新宿公園横の小さな店で、レストランというよりは喫茶店の方が近いかもしれない。店のメニューはカレーが中心で、時々アルバイトが手伝うこともあるけど、基本的には気のよさそうなマスターが一人で切り盛りしている。

オフィス街の昼時といえば、どの店も席は満杯だ。でもこの店の席にはなぜかいついっても余裕がある。もちろん突発的な団体客で混むこともあるけど、決して行列ができるような店じゃないことだけは確かだ。客にバラツキがある理由は、たぶん僕がこの店を贔屓にしている理由と重なっているように思う。それは。。。マスターの料理がへたくそのだ。

例えば、カツカレーを頼むとする。ここのカツはちゃんと注文してからあげてくれる。できあいのカツを使う店が多いなかでこれは嬉しいことだ。もしも運がよければ、注文した品は割りと早く席に届けられるだろう。しかし、運が悪ければ、マスターは他の料理にパニクっており、なかなかできあがらない。小走りでやってきて「やっぱり、別のにしてもらってもいい?」なんて聞きにくることもある。

カツカレーが届いたからといって安心してはいけない。カツの表面が焦げていても、切ってみないことには中まで火が通っているかどうかわからないのだ。うまくいけば最高のカツが食べられる。運が悪いと赤身のままだ。

その時は「豚肉なのに大丈夫かよぉ」と、一人でドキドキしながら食べることになる。最も、「生だよ」と声をかければ揚げ直してくれるのだけれど。

例えば“豚煮込み”を頼むとする。運がいいと柔らかくて味の通った美味しい料理がでてくる。だが煮込みはハズレ率が高いので、たいていの場合はカチカチ肉が出て来て歯を痛めることになるのだ。柔らかくても油断はできない。まるで味がしみていないときもあるのだ。


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Mardi 15 mai 2007

六本木にある会社に勤めていたとき、近くにマスターが一人でやっている、カレーの専門店があった。私が初めて、一人でその店に入ったときのことである。そこにはたくさんのカレーの種類があり、辛さが何段階にも分けられていた。私は辛すぎるものが苦手なので、その旨をいうと、マスターは、「うちは辛めのほうだから、マイルドを少し甘くしてあげましょう」と親切に味を調節してくれた。運ばれてきたカレーは、今まで私が食べたものよりは辛めではあったが、とても美味しかった。

半分くらい食べたとき、私よりも少し年上といった感じの女の人が入ってきた。どことなく上品ぶった雰囲気の彼女は、「ホットをください」といった。

ホットというのは、三段階の一番上である。つまりいちばん辛いのである。マスターは私に言ったのと同じ言葉を彼女に繰り返した。ところが彼女は、「かまいません」と態度を崩さない。マスターはそれでもあげずに、「女の人だったら、相当きついと思うんですけど」と食い下がった。それでも彼女は態度を変えない。いったいどうなるのかしら、と私はスプーンをくわえながら、興味津々で事の成り行きを見守っていたのである。カレーが運ばれてくると、彼女は静かに食べ始めた。ところが口に運ぶペースがだんだん鈍り、ぼーっとしている時間が多くなった。

「おっ、だんだんきいてきたな」と見ていると、彼女はハンドバッグのなかからハンカチを出して、顔を押さえ始めた。私はカレーを食べて、あんなに汗を出す人を初めて見た。ふいてもふいても汗が噴出してくる。水をガブガブ飲むものだから、すぐマスターがコップにつぐ。彼女はすでにコップ三杯の水を飲んでいた。そしてそのあげく、彼女はテーブルに突っ伏したまま、働かなくなってしまった。誰にもたのまれていないのに、自分一人で我慢大会をやっているようなものである。

「大丈夫ですか」マスターが彼女に声をかけると、彼女は、「ほほほ」と静かに笑いながら顔を上げた。その顔はもうどろどろだった。化粧はすでに汗で流れてしまって、目のまわりは黒くにじんでいた。そしてくちびるは口紅がとれたのを、補うかのように刺激のあるスパイスで、まっかっかになっていた。急に辛いものが体内に入ってきたので、体がびっくりしてそれを薄めようと、ありったけの汗をだしたように見えた。彼女はぐったりして席を立った。そして誰に言うとわけだが、「どうもすみません」を連発しながら、よろよろと店を出ていったのであった。


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